先日誕生日を迎えさせていただきました!あっと言う間の30歳ですね。

最近色々自分なりに見えてくるものがあったので、SNSではなく振り返りながら自分のブログに書くことにしました。

まずは30歳を迎えることができた事を、最愛の親、兄弟、彼女、友達、大小と僕の人生に数々の影響を与えてくれて、
関わってくれた全ての人に、ありがとう!と、この場というか僕の心の中で言います。

会ったら直接か、また心の中で言います。笑

僕の20代は、ほとんど全てスノーボードの事で過ごしてきました。

20歳になった時は、左膝前十字靱帯を断裂し、手術するため一時北海道に帰省して北海道にいた記憶があります。
当時の目標は、上手くなってスポンサーをつけてDVDに出演する事!が占めていたような気がします。

その後、21歳になって初めて用具提供を受け、22歳でDVDに出演する事ができました。
それまでは本当にキラキラしていたと思います。
夢にまで観た舞台。
膝の怪我を乗り越えるためトレーニングをし、目標のためにいろんな経験を自分から積みに行き、
目標のために生活していました。
その時は物事は強くイメージすれば叶うと純粋に思っていました。
そして少しずつ夢とイメージが現実になって、ついに目標は達成されたのです。

ですが、振り返ればそこから僕の目標は
達成された瞬間から漠然とし、ぼやけ、イマイチ軸もなくふらふらしていたように思います。

大好きなスノーボード。そのスノーボードだけをして生活していきたいと考えた僕は
DVDでいいパートを残せばスポンサーからお金をもらえるのでは?
と一人でぼやーっと考えた結果次のような間違った思考に陥りました。

上手くなりたい→練習をたくさんしたい→練習するためのお金が必要→だがイマイチ仕事に身が入らない(好きなことやスノーボードだけしていたいから)
→お金が貯まらない・というかない→スノーボードできない→腐る・現実逃避→周りからの評価も下がる

これが20代中盤でした。

僕の周りでは、上手くなるため、目標を達成するため、練習をするためなど、自分なりの生活を送り
ちゃんと好きなスノーボードにつぎ込むことができる素晴らしい人たちが沢山います。

ですが、恥ずかしいことに僕は特に身体を鍛えたりする事も意識できず、心は腐り、スキルだけを求めて居ました。
この時20代前半のストイックさは無くなり、すごく自分に甘くなっています。
そんな自分も嫌でした。

生活力の停滞と呼応して、スノーボードスキルの停滞が起こります。
22歳までは乾いたスポンジのようにぐんぐん伸びていたスキルも伸びなくなり、
むしろ下手になった気もしていました。感覚も鈍くなりました。スキルだけを追い求めていたのにです。

ただ毎年ありがたいことに、厳しいことを指摘していただきながらDVDには出演することができていました。
20歳の頃に出会ったINDRES FORMATION。迷惑ばかりかけていました。そしてどんな形であれ育ててもらいました。
今度会ったらメンバーの人に、ごめんなさいとありがとうございますを言いたいと思います。

もう生活が、心のあり方が成り立っていない、そんなめちゃくちゃな状態の、25歳。
転機だと僕の中で思っているのは、そんな状態の25歳の秋、声をかけてくれた母校であるヒューマンアカデミーでした。

こんな状態の僕が先生になったのです。技術的なことに関してだけですけど。

ただ、先生になったことによって今まで感覚や直感でしか生きてこなかった僕にとって、
少しづつ考えるということができるようになりました。
まずは技術的なところからです。
自分の身体はどう動いてスノーボードをしているのか。学生は自分とどう違うのか。
どうしてあげるとやりやすくなるのか。自分とすり合わせながら、たくさんの学生を教えてきました。

一年一年重ねるごとによって、スキルを教える能力は向上していきました。
心の向上と、一時の安定により自分のスキルも停滞していたところからは抜け出し、再び上昇し始めました。

ですが、まだ自分がどこに向かえば良いのかは見えておらず、目の前しか見えていない状態でした。
目の前のスキルと生活しか見えておらず、中途半端な状態で、中途半端な活動になっています。

何をしたいの?って言われたら、その時も、上手くなりたい。しかでてこないような状態だと思います。笑

結果実績も特についてきません。スキルは確かに上がりましたが、つき抜けません。

これまでは何か"聖杯"のようなものを求めていたと思います。
でも実際は追い求めていた完璧など存在しなく、自分自身の軸もないので
周りの人たちも自身の事を応援してくれるかというと、そんなこと1ミリもあるわけないですよね。

自分自身が何をしたいのか、自分が自分の本当のことをわかっていない状態なので。

教える喜びは近年になってとても実感しています。
僕がそのひとにヒントを教えて、それがその人のスキルや生活も含めて進化や成長につながり、その人の目標が達成される瞬間は
何にも代えがたいものがあります。単純に嬉しいです。自分のことのように。
教えているようで、教えられるということは本当です。ありがとうございます。

反面上手くいかないこともとてもありました。
どうしようもない事柄や他者からの影響もありますが、
大半は僕の問題だったともとれる。と、最近気付かされました。

ー誕生日を迎える直前に。

3月に鎖骨を骨折し、自分のパフォーマンスが低下していることを実感しました。
それに見かねた彼女が、キネシオロジーという身体を診てくれるところを紹介してくれて、
そこで初めて、身体の内側に対しての意識が生まれました。
おかげで随分と自分の身体の感覚がよくなってきたのを感じています。
ここで、体の大事さを改めて実感しました。

さらにその後、心の中の深いところの意識、潜在意識について教えてもらいました。
そして自分の考え方というか、無意識に出てしまう心のクセのようなものを見つけられました。
いかに無関心で、自分のことしか考えていなかったのかも少しずつ見えてきました。
それが決して自分のせいではなく多少の因果関係があることもあるんです。
http://coaching-m.co.jp/payforward.htm
わかりやすいところだとこんな感じです。時間があるときに読んでみてください。
なぜか人は同じような失敗を繰り返すのか。
それは、自分の中に潜む経験と感情から生み出される物かもしれません。
素晴らしい学生からは「ゆるすということ」という本を誕生日プレゼントでもらいました。これもかなりオススメです。
教えているようで、教えられているは本当です。

まだ心境に変化が出始めてほんのわずかしか経っていません。
1週間しか経っていません。
だけど確実に変わってきました。

そして誕生日を迎えて、わざわざ僕にメッセージをくれた人たち、
今回は、そんなみんなに良い事があるといいな〜と気持ちをおすそ分けさせていただきました。

そしてそう考えているうちに、僕自身の次なる目標も見えてきました。

①自分自身の限界を突き詰める
これはプレイヤーとしての目標ですね。まだまだ滑り続けたい。やっぱりここは譲れません。

②心・技・体をちゃんと伝える事ができるところを作りたい
スノーボードを通して、僕が気づき始める事ができた事。心と、身体と、技術のバランスを伝えていきたい。
僕も全然まだまだペーペーのひよっこですが一人で全てをやるわけでなく、プロ同士役割分担して
とにかくこれが大事だと気付いたで、次の世代に伝えていける場を作りたいと思っています。

③自身が関わる事によって、スノーボードを知り、始めるきっかけや道をつくりたい
今関わらせていただいているメーカーさんや、ブランド、人、などを通して
スノーボードを知り、そして一人でもスノーボードを始めるきっかけや目を向けてくれるきっかけを作りたいなと思っています。

僕は全くもって完璧な人間ではないですし、誇れるところなんて全然見当たらないですが、
完璧な人間なんていないことに気付いたので、ぼくは常にぼくのベストな状態を保てるように努めようと思いました。

自分を見つめて気づき、認めることによって、初めて周りが、他人がようやく見えてき始めました。

そして30代前半は、この3本の柱(目標)がしっかり立ったのを実感したので、
僕はこの柱を軸に、活動していきたいと思っています。

最後に素晴らしい30歳を迎えることができた事を、最愛の親、兄弟、彼女、友達、大小と僕の人生に数々の影響を与えてくれて、
関わってくれた全ての人に、ありがとう。と、この場で言わさせていただきます。

もちろん、会ったら直接言います。笑

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

加賀大貴

 

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