最近少し勉強してこのスノーボード業界の未来を客観視することができるようになった気がするのでテキトーですが書き留めとこうかと思います。
と言っても僕の主観混じりなので、真面目に見ても損するかもしれません。

まず衰退しているように見えるこの業界に関して。
多くのスポーツ業界は軒並み人口減が叫ばれております。だいたいどのスポーツもピーク時の4~6割減に至っております。
それはこの国が超高齢化社会を突っ走っているからです。
通常、高齢化、高齢社会、超高齢化と段階を踏むらしいのですが、
高齢化に至るには世界を見ても60年〜120年程度を要するらしいのですが、日本は24年の速度で高齢化に達し、すでに超高齢化におります。
気づかないうちに、恐ろしい速度でこの国はすでに非常事態宣言をしている状態になりました。
なので、毎年毎年の消費が同じ状態や微減などと考えていると取り残される状況になります。
現在団塊世代の50後半~60代、そして、団塊世代ジュニアの40代が、日本の体力と消費を保持していましたが、これらあと4~7年もするとバブルがはじけたように経済は衰退していきます。
もうどれだけ外国人が入って来ようとも、底上げが期待されないという話になっています。
よって、スノーボード用具の販売が落ちるのは当然です。
24年前はスノーボードバブル前後ですかね。
今後は2025年問題が控えており、65歳以上が3600万人に達し、6200万人程度が平均個人年収350万円で支えなければいけない未来が控えています。
そして、世界の生活水準の底上げが影響し、日本の世帯収入格差も開いてしまっています。
高所得層と、低所得層の二極化が進んでいくのと同時に、消費価格帯の二極化も進んでいきます。
中間価格帯商品の消滅が始まるので、安いものか、高いものしか売れない現象になっていきます。
そして、中間層の消滅により、スノーボード人口減、さらにはゲレンデへ行く回数の現象が始まります。
ゲレンデへ行く回数が減ると、消費の減退加速につながります。
年1,2回しかゲレンデに行かないのであればレンタルで十分です。年10回行くなら買い揃えたほうがお得です。
なので、ゲレンデに行く回数が減る=消費の減退=メーカー・ショップの売上減になります。
これは抗えない超高齢化の流れだと思ったほうがいいですが、このままだと後に続く若い人たちの努力が水の泡になってしまいかねないと思っています。

次に価値基準の多様化がインターネットの出現で起こりました。
大量生産・大量消費が起こりづらいのはこのためでもあると思います。
インターネットで大量の情報が得れる時代になり、昔は無理をしてでもブランド品を買うことが自分のアイディンティティーを確立する手段の一つでもありましたが
現在はモデルの方達でもファストファッションを好んだり、DIYが流行ったりするのは、情報がインターネットの出現でオープンソース化し
多種多様な情報が手に入るため、価値基準だったり幸福基準の振り幅が広がったために思います。
このため、無理に高価なものを手に入れてアイデンティティを確立する必要はなくなり、むしろ費用をかけずにそれなりに見せることも価値となってしまっている現状が
いわゆるスノーボードブランドの消費減退、売上減退に繋がっていると思います。
この価値観は、インスタに見られる、インスタ映えなどの現象に代表されると思います。
つまり、それなりに見せることが価値や満足感を得られるようになってしまっているということになり、追求することが若者を中心に希薄になっているように思います。
もちろん逆に、本物思考や超高級思考、質重視の人がいますし、そこが価値基準の多様化によるものだと思います。

なので、未来は少し暗黒の道を進む限りですが、少しでも次に続く才能のある若者たちのステージを残して行くため、
自分たちの好きなフィールドを保持して行くためには、スノーボードを少しでも続けられる環境やサービスだったり、多種多様な価値を用意しておく必要があるように思います。
スノーボードはアウトドアやレジャー、スポーツの中で、比較的金銭の障壁が高いスポーツに分類されると思います。
その分多種多様な価値が用意されているほうだと思いますが、高級志向者へのサービスの充実だったり、逆に気安く安価で回数を重ねられるサービスの充実を図るべきだと思います。
そうして、シーズンにスノーボードに行く回数が増えれば消費減少は多少は抑えられると思うので、
#ショップに行こう ではなく #ゲレンデに何回も行こう と唱えたほうがお店とメーカーのためになるのではないかと思います。

まあ極端な話ではありますが、それに近しい未来が差し迫っています。
ライダーは何を目指すかによりますが、結局足元から崩れると伝えたいものも伝えられないと思うので、そろそろハードコアな事も残しながらリアルな日本の現状も直視し支えなくてはいけないかもしれません。
ちゃんちゃん。

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